65歳の日溜まり (*´・ω・)ノ。゜・☆。

貧乏な独り暮らしで、時々、無性に寂しくなりますが、ふと思ったことを書きます………来てくれて、ありがとう。

偽装社会です

 昨年、食品偽装が話題になったと思ったら……NHKスペシャルで真実らしく放送されたドキュメンタリーが、詐欺師の片棒を担いでいた結果を見せつけられて……

 本当のものを見分けるのは難しい。

 もともと資本主義社会というのは、偽装を許してしまうような構造になっている。原料を加工して商品として付加価値をつける。価値が本当のものかどうかは、問題とされない。商売だから、結果的に、売れればいい。

 資本主義社会は拝金主義で、金がすべてだ。金がすべての価値の源泉。

 そんな世の中なのだから、偽装されたものが出て来るのは当然でしょう。

 

 身の回りにある品物は便利と効率、欲望の処理として買われただけで、今回のクラシックの偽装も、「簡単に感動を手に入れられる」ために粉飾されたのだろう。

 

 結果的には騙されたわけだが、それまではファンタジーの感動に酔うことができていたのだから──いいのだ、と慰めるしかない。手軽に感動したり、怒りに賛同したり、付和雷同的に行動できたりするのは、この社会の利点でもある。

 

 金を持っていると、簡単に商品に手を出してしまう。物を買うことが生きることになってしまう。

 心理学が援用されて、欲望が煽り立てられる。大衆は金を引き出すための存在でしかない。

 

 出版の業界では、「著者がその本を書いたとは限らない」のは常識だ。芸能本は、ほとんどゴーストライターが書いたものだし、学術関係の本も多くの助手が資料を集めたりするだろう。ルポにはゴーストがいるのが当たり前だ。その業界では、その業界での暗黙のルールがある。

 

 ぼくらは社会の真相をほとんど知らされていないといえる。

 テレビ業界、マスコミ業界、政治の闇、会社の……何とかの業界……専門家の……ほとんど、素人は何も知らされていないのだ。

 また、真相を知ったところで、選択する自由など、ないのだ。そうである社会で生きていくだけなのだ。

 

 食費と焼酎を買う以外に金を使わないぼくは、テレビも持ってないし見ることがないので、文化的生活から程遠い位置にいる。むしろ、追放されている。

 

 騙されないためには、基本的には、物を買わないこと。金を持っていなければ、騙し取られることもないから、貧乏が、逆説的な意味で、いちばん強いともいえる。

 

 偽りがまかり通るなんて、嫌な社会だ。